なぜ時計屋はジュエリーを取り扱っているのか?
街をふらつくと、時計屋とジュエリー店が一体となった店舗を見かけます。店にもよりますので一概には言えませんが、中には50年以上の歴史を持つ店もあるほど。ただ店の名前に「宝飾」や「ジュエリー」と、名前がついているのでまだわかりやすいです。
凄いところになると「ジュエリー」の「ジ」の文字もない時計屋も、ジュエリーを扱っているのです。もちろん結婚指輪も。ではなぜ、時計屋がジュエリーを扱っているのでしょうか。ヒントとなりそうなのが、スイスのブランド「ピアジェ」にありました。
ピアジェの例
今でこそ高級腕時計ブランドであり、宝飾品も取り扱っているピアジェ。元々は、町の時計屋でした。ピアジェが店を開いていた町は、アルプス山脈のど真ん中。町どころか田舎中の田舎です。ところが田舎の時計屋は、大きな話題になりました。ピアジェの技術力はかなりのもので、有名時計ブランドも注目されていたのです。
腕時計の構造は、かなり緻密で細かいです。しかも一寸の狂いも許されないため、ものすごい技術が求められます。ピアジェは、難しいとされた技術を高クオリティで表現しました。
ジュエリーに手を伸ばす
ピアジェがジュエリーに進出したのは、1959年のこと。ジュネーブに、ジュエリーを取り扱う部門を解説。腕時計とともに製造を進め、ピアジェの技術力は世界規模になりました。ピアジェのジュエリー技術の源泉となったのが、腕時計の技術です。
見た目はシンプルなシルエットですが、緻密なデザインになっているのが特徴。2つのリングが重なったようなデザインのリングは、ミクロ単位のズレも許されないものです。それでもピッタリハマっているのは、高い技術あってのことでしょう。
唯一のデメリット
ピアジェの結婚指輪で唯一のデメリットは、お値段かもしれません。1番安いシンプルなプラチナの指輪であっても、10万円超えます。先程述べた2つのリングが合わさった結婚指輪は、1つ20万円以上です。
なお確認できる中で最も高い結婚指輪は、180万円。アーム全般にダイヤモンドが施され、思わず見惚れるほどです。