ダイヤの価値を決める4つのc

同じカラットでも値段が変わるダイヤモンド

同じカラット数のダイヤモンドでも、1つは47万円でもう一方は31万円ほどになります。カラット数はどちらも同じであるのにも関わらず、10万円以上の値段の開きがあるのはなぜでしょうか。
答えの鍵となるのが、4cと呼ばれるものです。結婚指輪にダイヤモンドをと考えるのならば、4cに注目してみて下さい。4cとは、4つのcの総称になります。

カラー

最初のcはカラーのc。ダイヤモンドと一言言っても、色は様々。最も価値が高いとされている色は、Dと呼ばれるもので無色透明です。冒頭に取り上げた47万円のダイヤモンドの色はF、31万円のダイヤモンドの色はI。FもIも無色透明に近い色が特徴ですが、Iの方が少し鈍った色をしております。
なお価値が最も低いとされているのは、Zの色。黄色味かかった色をしていると、アルバイトの学生でも簡単に購入できるでしょう。

クラリティ

2つ目のcは、クラリティです。クラリティは、透明度のこと。自然界においてダイヤモンドが形成される場合、高確率で別のものが入り込むことがあります。理論的に、中に何かが入らずにダイヤモンドを作り上げるのは、絶対に不可能。
最高なのはFLと呼ばれるもので、どんなに事細かく調べても異物が確認されないというものです。ランクが下にあるのはIで、異物の確認がとれるもの。クラリティがIと判断されるだけで、1カラット以上のダイヤモンドでも10万円切ることもあるのです。

カット

3つ目のcはカットです。鉱山から取り出されたばかりの、いわゆるダイヤモンドの原石は歪な形として発掘されます。店にあるような美しい形にするには、カットするしかありません。
ダイヤモンドには様々なカット方法があります。理想とするのは、ダイヤの中にどれだけ光を取り込められるかどうか。光を上手く取り込んだダイヤの美しさは、言葉には言い表せないほど。1粒だけでも、かなりの存在感となるでしょう。なおカットが変な方向に向かうと、ダイヤの美しさは半減。値段にも大きく響きます。